プログラムを24時間走らせたい!という方には2つの方法があります。
①自宅のパソコンを24時間作動させる
②VPS(仮想専用サーバー)を利用する
24時間パソコンを起動させ続けるのは色々なリスクを含んでいますし抵抗があります。
そんな時はVPSを使いましょう。
VPSサーバーにMT4をインストールしておけば、24時間365日プログラムを動かし続けることできます。
もし、あなたが海外業者を使用するトレーダーならXMのVPSをおすすめします。
他社と比較しも激安の料金でVPSが使えるだけでなく、条件を満たせば無料でレンタルできます!
今回はXMのVPSについて導入から使い方まで解説します。
VPSのスペックと料金
VPSのスペックは上記画像の通りです。
Windowsサーバーですので、MT4やMT5をインストールすることができます。
XMのVPSは基本的に有料で
1ヶ月28ドルでレンタルする事ができます。
料金は取引口座から自動的に引き落とされます。残高が足りない場合は契約が破棄されてしまうので、注意して下さい。
口座残高
- ポジションあり→有効証拠金-クレジット
- ポジションなし→余剰証拠金-クレジット-証拠金×0.5
また、月途中に契約した場合は、月の残日数分の料金が日割り計算されて引き落とされます。
XMのVPSはある条件を満たせば無料で借りられます!
- 条件① 5,000ドル以上の口座残高(クレジットは除く)
- 条件② 毎月の取引量5Lot
以上の2つが条件です。
XMをメイン取引に利用している方ならそこまで難しい条件ではありませんね。
VPSの申請から導入まで
VPSの申請はマイページにログイン後、『口座』→『VPS』から行います。
VPSに使われるサーバーの提供会社はBeeksFXです。
XMはBeeksFX社と提携しているだけですので、質問等あればBeeksFX社に問い合わせる必要があります。
申請後、数分で以上のようなメールが届きます。
- VPSのIPアドレス
- ユーザーネーム(Administrator)
- 初期パスワードの文字列
以上の情報が記載されているかと思います。尚、ユーザーネームはAdministratorで固定されています。
『Download RDP File』からRDPファイルをダウンロードします。
RDPファイルとは、VPSのリモートデスクトップに接続するためのアプリケーションのことです。こいつを実行することで、瞬時にVPSにアクセスできます。
Windowsユーザーは以上の方法でアクセスできますが、Macユーザーの方はAppStoreにて『Microsoft Remote Desktop』を導入・使用してVPSにアクセスします。
RDPファイルを実行すると上のような画面が表示されます。
Passwordにさきほどのメールの初期パスワードを入力。
続いて新しいパスワードを設定します。「OK」をクリック。
任意のパスワードを設定。大文字・小文字・数字を組み合わせて10文字以上にしてください。
リモートデスクトップ画面が表示されたら完了です。
続いてMT4(もしくはMT5)をインストールします。
最初から『XM UK MT4』がインストールされていますが、これはイギリス版です。日本バージョンを新規にインストールする必要があります。
リモートデスクトップ自体は普通のWindows OSそのものです。FireFoxやIEなどを起動してXM公式にアクセス→MT4/5をダウンロードしてください。
インストールが終わったら、サーバーを選択、IDとパスワードを入力して完了です!
MT4にログインしますので、後はEAを自由に使ってください。寝ている間も24時間休まずMT4は稼働し続けます。
ファイルのアップロード方法
EAやインジケータのファイルをリモートデスクトップにアップロードする方法は簡単です。
ご自分のデスクトップPC(自宅)にあるファイルをコピー
リモートデスクトップ(VPS)に貼り付け
これだけです。
BeeksFX POMを使用して自動起動
まず起こりえない話ですが、ゼロではないので・・
万が一、VPSに何かしらの異常がありサーバーが停止→その後、復旧
こういう事態が起こった時、通常は自分でVPSにアクセスしてMT4を起動する必要があります。
気づかずに放置してしまったらせっかくのトレード機会を逃すことになります。
BeeksFX POMを使えば、自分で起動することなく自動的にMT4を起動させることができます。
このPOMアプリケーションは標準でVPSにインストールされています。
設定は上の「Load At Start Up」にチェックを入れます。
VPSにログインする時に設定したパスワードを入力。
続いて「Add」を選択。
自動起動させるアプリケーションを選択します。
XMのMT4を起動させたいのでXMTrading MT4を選択。
上のようにアプリ一覧にXM MT4が表示されたら完了です。
「Startup Delay」で起動間隔を設定します。MT4が停止して何秒後に起動するのかの値です。
「Mail Alert To」にメルアドを入力しておけば、MT4が30秒経っても起動しないときにメールを送信して教えてくれます。
その場合、POMの不具合も考えられるため自分でVPSにアクセスして起動してください。
スマートフォンからアクセスするには?
Microsoftリモートデスクトップというアプリを使います。iPhoneとAndroidいずにも対応しています。
GooglePlayストアなどにアクセスしてアプリをインストールします。
アプリ名は「RD Client」です。起動します。
Android版は全て英語表記になってますが、設定自体は簡単です。
右上の✛をタップして「Desktop」を選択。
「PC name」に最初にBeeks社から送られてきたメールに記載されているIPアドレスとポートを入力(メールの内容そのまま入力)
「User name」にユーザー名とパスワードを入力。ユーザー名はAdministrator、パスワードは設定したもの。
全て入力が終わったらSaveします。
上画像のようなIPアドレスが表示されたものが表示されます。タップしてください。
正しく入力されていれば上のようにVPSにログインできます!
MT4を起動して、現在の取引状況をいつでも確認できるようになりました。
VPSを解約するには?
解約までは以下の順序です。
①マイページにアクセス
②口座→VPS
③「サービスを取り消す」
④Beeks社からの完了メールが届く
約定速度が増加するメリットも!
左の数値は自宅PCで、右の数値はVPSで測定した注文の執行スピード(約定速度)です。
自宅PC
- 最大→2281ms
- 最小→328ms
- 平均値→484ms
VPS
- 最大→1047ms
- 最小→94ms
- 平均値→239ms
VPS経由で注文を出した場合、自宅環境より2倍の速度で注文が確定しています!
約定速度はスリッページに直結する要素です。
この値が小さければ小さいほど、トレーダーにとって有利な環境になります。
VPSのサーバー所在地が、XMのデータセンターに物理的に近いためにこのような事が起こります。
つまり、VPSを使う事は24時間自動売買できるという点においてだけでなく約定力の向上にも大きく寄与します。
画像引用元ヤフー